皆さんが普段使っているゴルフ用語には、英語圏の方にも伝わるゴルフ用語と、英語のようでいて英語圏の方には全く伝わらない和製英語のゴルフ用語が混在しています!
今回の記事では、英語での正しいゴルフ用語、掛け声やフレーズ、海外では通じない和製英語などをご紹介します!
これから海外でプレーする予定がある方などは、英語での正しいゴルフ用語をしっかり学んでおきましょう!!
英語でのゴルフ用語
14世紀頃のスコットランドで誕生したゴルフが日本にやってきたのは1901年。
ゴルフが日本でプレーされるようになって、ゴルフ用語は日本語に訳されたり、英語のまま伝わったり、あるいは和製英語になったり、色々と変化をしました。
まずは、日本語に訳されたゴルフ用語と英語のまま伝わったゴルフ用語をみていきましょう!!
日本語に訳されたゴルフ用語
発音が難しかったり、日本語に訳したほうがわかりやすいゴルフ用語は日本語に訳されて広まりました。
- 「ゴルフ場」・・・“golf course”
ゴルフ場は英語では一般的に“golf course”といいます。しかし、ゴルフ発祥の地スコットランドの海沿いにあるゴルフ場は一般的に“links”(リンクス)といいます。
- 「ゴルフ練習場(打ちっぱなし)」・・・“golf driving range” / “golf practice range”
ゴルフ練習場(打ちっぱなし)を“golf driving range”や“golf practice range”といいます。聞いたことのある単語ですので比較的覚えやすいかと思います。
- 「障害物」・・・“obstruction”
ゴルフ用語の「障害物」は、妨害や妨げという意味の“obstruction”といいます。
- 「局外者」・・・“outside influences”
キャディや鳥、虫などのプレーに関係のない人や物を指す「局外者」を“outside influences”といいます。“influences”は「影響」という意味の単語です。
- 「暫定球」・・・“provisional ball”
打った球が紛失球、OBの可能性がある場合に打つ「暫定球」を“provisional ball”(プロビジョナルボール)といいます。
- 「左足上がり/右足下がり」・・・“uphill lie” / “downhill lie”
英語では右打ち左打ちに関係なく、飛球線側が上がっているライを“uphill lie”、飛球線側が下がっているライを“downhill lie”といいます。
- 「前上がり/前下がり」・・・“above feet lie” / “below feet lie”
“above”は「~より上に」、“below”は「~より下に」という意味の単語です。前上がりのライは足元より上にボールがあるので“above feet lie”、前下がりライは足元より下にボールがあるので“below feet lie”といいます。
- 「(バンカーでの)目玉のライ」・・・“fried egg lie”
バンカーでの目玉のライは、「目玉焼き」という意味の“fried egg ”から“fried egg lie”といいます。
- 「寄せワン」・・・“up and down”
グリーン周りからアプローチでピンに寄せてワンパットでカップインすることを日本では「寄せワン」といいますが、英語では一般的に“up and down”と表現します。
- 「砂一」・・・“sand save”
これは聞いたことがあるかもしれませんが、グリーン周りのバンカーからピンに寄せてワンパットでカップインすることを、英語では一般的に“sand save”といいます。
海外でも通じる英語のままのゴルフ用語
発音しやすい単語、日本語に訳しにくいゴルフ用語は、野球の「ストライク」のように英語のまま広まりました。
- 「パー」・・・“par”
規定打数でホールアウトすること。“par”は「同等」や「基準」という意味の単語です。
- 「バーディー」・・・“birdie”
規定打数より1打少なくホールアウトすること。“birdie”「小鳥」と表現します。
- 「イーグル」・・・“eagle”
規定打数より2打少なくホールアウトすること。“eagle”「鷲」と表現します。
- 「アルバトロス/ダブルイーグル」・・・“albatross” / “double eagle”
規定打数より3打少なくホールアウトすること。“albatross”「アホウドリ」、“double eagle”と表現します。
- 「ボギー」・・・“bogey”
規定打数より1打多くホールアウトすること。語源は、19世紀のイギリスの歌のフレーズ「I’m the Bogey Man」から、漠然と「いいスコア」という意味で使われていました。
- 「ダブルボギー」・・・“double bogey”
規定打数より2打多くホールアウトすること。3打多いと“triple bogey”(トリプルボギー)、4打多いと“quadruple bogey”(クワドロプルボギー)といいます。
- 「フェアウェイ」・・・“fairway”
フェアウェイは英語でもそのまま“fairway”といいます。フェアウェイキープは“hit the fairway”などといいます。
- 「ラフ」・・・“rough”
「ラフ」もそのまま“rough”といいます。「(手触りが)粗い」や「毛深い」などの意味があります。
- 「セミラフ」・・・“semi-rough”
「セミラフ」もそのまま“semi-rough”といいます。
- 「ベアグラウンド」・・・“bare ground”
「ベアグラウンド」もそのまま“bare ground”といいます。“bare”には、「覆いがない」「露出した」などの意味があります。
海外では通じない?!和製英語になったゴルフ用語

普段、皆さんが使っているゴルフ用語の中には、英語のようでいて英語圏の人には全く通じない「和製英語」が非常に多くみられます。
- 「ショートホール」・・・“Par 3 hole”
「ショートホール」は和製英語です。英語では“Par 3 hole”といいます。“short hole”と言うと、「距離の短いホール」という意味になります。
- 「ミドルホール」・・・“Par 4 hole”
「ミドルホール」も和製英語です。英語では“Par 4 hole”といいます。距離の長いミドルホールは“long par 4 hole”と表現します。“long middle hole”と言っても全く意味が通じません。
- 「ロングホール」・・・“Par 5 hole”
「ロングホール」も和製英語です。英語では“Par 5 hole”といいます。“long hole”と言うと、「距離の長いホール」という意味になります。
- 「アゲインスト」・・・“headwind”
以外ですが、「アゲインスト」も和製英語です。英語では“headwind”といいます。
- 「フォロー」・・・“tailwind”
アゲインストと同じく「フォロー」も和製英語です。英語では“tailwind”といいます。
- 「サイドウインド」・・・“crosswind”
横風のことを「サイドウインド」といいますが、こちらも和製英語です。英語では“crosswind”といいます。
- 「ガードバンカー」・・・“greenside bunker”
グリーン周りにあるバンカーを「ガードバンカー」といいますが、和製英語です。英語では“greenside bunker”といいます。
- 「クロスバンカー」・・・“fairway bunker”
フェアウェイにあるバンカーを「クロスバンカー」といいますが、こちらも和製英語です。英語ではそのまま“fairway bunker”といいます。
- 「バーディートライ」・・・“birdie putt” / “birdie attempt”
ゴルフ中継を見ているとバーディーパットのことを、よく「バーディートライ」と表現していますが、これも和製英語で、英語では“birdie putt”、“birdie attempt”といいます。
- 「ホールインワン」・・・“ace”
実はこれも和製英語です。英語では“ace”といいます。
- 「パーオン」・・・“green in regulation(GIR)”
2パットでパーが獲れるようにグリーンに乗せることを「パーオン」といいますが、これも和製英語です。英語では「規定打数でグリーンに乗せる」という意味の“green in regulation”といいます。一般的に、それぞれの頭文字をとって“GIR”といいます。
- 「ニアピン」・・・“greenie” / “closest to the pin(KP)”
ピンに近い(near)という意味の「ニアピン」も和製英語です。英語では“greenie” や“closest to the pin(KP)”といいます。
- 「ドラコン」・・・“driving contest”
「ドライバーコンテスト」の略ですが、英語では“driving contest”といいます。
- 「フックライン/スライスライン」・・・“break to left” / “break to right”
グリーン上のラインを表す表現ですが、どちらも和製英語です。左に曲がるラインは“break to left”、右に曲がるラインは“break to right”といいます。
- 「オーバードライブ」・・・“out drive”
ティーショットで、他のプレーヤーの飛距離を超えることを「オーバードライブ」といいますが、和製英語です。英語では“out drive”といいます。
- 「ダフリ」・・・“fat shot” / “duffed shot”
日本では「ダフリ」「ダフった」などといいますが、英語では“fat shot”や“duffed shot”といいます。
- 「トップ」・・・“topped shot” / “thin shot”
日本では「トップ」といいますが、英語では“topped shot”や“thin shot”といいます。
- 「ミスショット」・・・“missed shot”
「ミスショット」は英語では“missed shot”といいます。
- 「6インチリプレース」・・・“winter rules”
雨の後で芝の状態が悪いときなど、「6インチリプレース」のローカルルールが制定されることがありますが、これも和製英語で、英語では“winter rules”といいます。
- 「ノータッチ」・・・“summer rules”
「ノータッチ」でプレーするときは、「6インチリプレース」の“winter rules”に対して“summer rules”といいます。
- 「プレーイング4」・・・
日本のゴルフ場では、ティーショットがOBになった場合に、スロープレーの観念から第2打地点の特設ティーから4打目をプレーするローカルルールですが、海外にはありません。
- 「アップドーミー」・・・
マッチプレーで、引き分け以上で勝負がつく“dormie”や“dormie hole”という英語はありますが、「アップドーミー」は和製英語です。
- 「ディボット」・・・“divot”
「ディボット」と言えば通じそうですが、発音が著しく異なるので通じません。
- 「レイキ」・・・“rake”
こちらも発音が著しく異なるので通じません。英語では「レイク」と発音します。
ラウンド中の掛け声やフレーズの和製英語
ゴルフ用語だけではなく、プレー中の掛け声やフレーズにも和製英語が多いです。
- 「ナイスショット!」・・・“good shot!” / “beautiful shot!”
良いショットを打った時に「ナイスショット!」といいますが、和製英語です。英語では“good shot!”や“beautiful shot!”といいます。
- 「ナイスオン!」・・・“good on the green!” / “good up!”
グリーンに乗せたときの「ナイスオン!」も和製英語です。英語では“good on the green!”や“good up!”といいます。
- 「ナイスバーディー!」・・・“good birdie!”
「ナイスバーディー!」も和製英語で、英語では“good birdie!”といいます。
- 「ナイスイン!」・・・“good put!” / “good stroke!”
「ナイスイン!」も和製英語です。英語では“good put!”や“good stroke!”といいます。
- 「(グリーン上での)OK」・・・“(I give you) good” / “gimme”
マッチプレーなど、グリーン上で使う「OK」というフレーズも和製英語です。英語ではOKを催促するときに“gimme?(give me?)”と聞いて、相手は“(I give you) good”などと返します。
まとめ
今回の記事では、和製英語になったゴルフ用語や、そのまま伝わったゴルフ用語などをご紹介しました!
海外でプレーするときや、海外の方とプレーするときは和製英語に注意しましょう!
芝目は英語で何?
直ドラはなんと表現しますか?