フジクラがPGAツアーでの使用率No.1をとりにいくために、トッププロの要求に応えて開発したシャフトが「ベンタス」
飛距離とコントロール性能をアスリート向けの粘り系シャフトです。
すでにダスティン・ジョンソンやリッキー・ファウラー、ジョーダン・スピースらが使用していることでも話題になっています。
今回の記事では、ベンタス(VENTUS)ブルー、レッド、ブラックそれぞれの特徴、調子やトルクなどのスペックを詳しくご紹介します!
Contents
「フジクラ ベンタス(VENTUS)」シャフトの特徴とテクノロジー
近年のPGAツアーでは、高慣性モーメントの曲がらないヘッドに元調子の粘り系シャフトを挿し、鍛え上げられたパワーで真っすぐ遠くに飛ばすのが主流になっていいます。
その流行に応えた「ベンタス」は、シャフトの先端部分が硬く、トルクが少ないハードヒッター向けの手元調子系のシャフトになっています。
また、ベンタスにはオフセンターヒット時の曲がりを抑える「VeloCore Technology」などの最新テクノロジーが採用されています。
VeloCore(ヴェロコア)テクノロジー
ベンタスシャフト最大の特徴は、フジクラ独自のVeloCore(ヴェロコア)テクノロジーです。
フジクラがこれまで採用していた「T1100」よりも150%硬い「超高弾性70tカーボン」をシャフト全体に採用し、捻じれを最小限に抑えています。
シャフトの捻じれを最小限に抑えることで、フェースはスクエアに保たれフェースセンターでインパクトしやすい。
また、オフセンターヒット時のヘッドの捻じれを抑制し、方向性が安定します。
手元側がハイトルクでタイミングを取りやすい
VeloCore(ヴェロコア)テクノロジーにより、ロートルクで方向性と飛距離性能に優れたベンタスですが、ただ硬く板のようなシャフトではタイミングが取れずに扱いにくいシャフトになってしまいます。
そこでベンタスは手元側をハイトルクにすることで、切り返しで適度にしなり、タイミングが取りやすくしています。
中弾道・中低スピン
先端側がロートルクなので、中弾道・中低スピンになりやすいシャフトといえます。
PGAツアー選手ように開発されたシャフトですので、当初発売されたベンタスブルーは、ある程度のパワーとスピードがないと使いこなせないという印象でしたが、後に発売されたレッドは全体的に柔らかめの先調子でアベレージファー向けになっています。
ベンタス(VENTUS)はブルー、レッド、ブラックの3モデル!それぞれの特徴とスペックは?
ベンタスは当初発売された「ブルー」の他に、よりアスリート向けのハードスペックに仕上げた「ブラック」と、アベレージゴルファー向けに易しく仕上げた「レッド」の3モデルが展開されています。
では、3モデルそれぞれの特徴とスペックをご紹介します!
ベンタス(VENTUS)ブルー
ベンタスシリーズで最初に発売されたモデルが「ブルー」です。
中元調子でタイミングが取りやすく、3モデルの中間に位置するクセのないシャフトです。
3モデルの中で最も幅広いラインナップで重量は56g~86g、フレックスはR2~Xまで用意されています。
ジョーダン・スピースやパトリック・リードはブルーを使用しています。
- 中弾道・低スピン
- タイミングが取りやすく、クセがない
- 3モデルの中間に位置するモデル
モデル | フレックス | 重量 | トルク | 調子 |
ブルー 5 | R2 | 56g | 4.0 | 中元調子 |
R | 57g | 3.7 | ||
S | 58g | 3.4 | ||
ブルー 6 | R | 65g | 3.5 | |
S | 65g | 3.1 | ||
X | 65g | 3.1 | ||
ブルー 7 | S | 76g | 3.0 | |
X | 77.5g | 2.9 | ||
ブルー 8 | S | 86g | 3.0 | |
X | 86g | 2.8 |
ベンタス(VENTUS)レッド
アベレージゴルファー向けに開発された先調子系シャフト。
先調子といっても、ヴェロコアテクノロジーの効果で先端は走りすぎず、程よく走るという印象。
個人的には易しくボールを上げられて飛距離も出るレッドがおすすめ。
- 中高弾道・中スピン
- 先調子で飛距離重視
- 最もアベレージゴルファー向けのモデル
モデル | フレックス | 重量 | トルク | 調子 |
レッド 5 | R2 | 58g | 3.9 | 先調子 |
R | 58.5g | 3.7 | ||
S | 59g | 3.5 | ||
レッド 6 | R | 64.5g | 3.4 | |
S | 65g | 3.2 | ||
X | 66g | 3.1 | ||
レッド 7 | S | 71g | 3.1 | |
X | 72g | 3.1 |
ベンタス(VENTUS)ブラック
ブルーよりもさらにアスリート向けに開発されたシャフト。
全体的にブルーよりも硬く仕上がっているため、低弾道・低スピンになりやすくツアープロに人気のモデルです。
アスリート向けなのでラインナップは6S~となっています。ヘッドスピードが50m/s前後の方におすすめ。
ダスティン・ジョンソンやリッキー・ファウラーはブラックを使用しています。
- 低弾道・低スピン
- 元調子で最も先端が硬く方向性重視
- 最もアスリートゴルファー向けのモデル
モデル | フレックス | 重量 | トルク | 調子 |
ブラック 6 | S | 64g | 3.4 | 元調子 |
X | 65g | 3.1 | ||
ブラック 7 | S | 77g | 3.1 | |
X | 78g | 2.8 | ||
ブラック 8 | X | 85g | 2.8 |
ベンタスを使用するツアープロのクラブセッティング
まとめ
PGAツアーで使用率の高いベンタス(VENTUS)シャフト。最後に特徴をまとめました。
- 先端が高く方向性重視
- 吹き上がり、左へのミスを軽減
- 粘り系でタイミングが取りやすい
今回はフジクラのベンタス(VENTUS)シャフトについてご紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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