南アフリカ出身の名手アーニー・エルス。
彼のスムーズでしなやかなスイングは「The Big Easy(ビッグ・イージー)」の異名を持ちます。
2025年10月時点での最新セッティングを押さえることで、トッププロの“クラブ選びの思想”と「自分のゴルフに活かせるヒント」が見えてきます。
この記事ではセッティングの一覧と「なぜこのクラブ・シャフトを選択しているか」という観点も交えてご紹介します。
アーニー・エルスのクラブセッティング一覧(2025年10月)
| クラブ | モデル・仕様 | シャフト他 | メモ |
|---|---|---|---|
| ドライバー | Srixon ZXi Diamond(9°) | Newton Fast Motion | 弾道・コントロールを重視した仕様 |
| 3番ウッド | Ping G430 Max(15°) | Fujikura Ventus Blue VeloCore Plus 7 X | 安定性重視のフェアウェイ用 |
| ユーティリティ | Srixon Z U85(3-5) | KBS $-Taper 130 | 長めの番手をカバーする抜けの良さ重視モデル |
| アイアン | Srixon ZXi7(6-PW) | KBS $-Taper 130 | 操作性・打感を意識した番手構成 |
| ウェッジ | Cleveland RTZ Tour Rack(52-10 Mid/56-10 Mid/60-6 Low) | KBS $-Taper 130 | グリーン周り・バンカー対応まで考慮された設計 |
| パター | Odyssey Ai-One Square 2 Square Max Stripe | グリップ:SuperStroke Zenergy Tour 3.0 | 繊細なタッチを求めた選択 |
| ボール | Srixon Z-STAR XV | ー | ツアー仕様ボールでスピン・飛距離を両立 |
各クラブ選択の背景・ポイント
アーニー・エルスのクラブセッティングは、“力まないゴルフ”の手本ともいえる構成です。
近年は安定性とミート率を重視したセッティングに仕上げています。
特に軽量シャフト+やさしいヘッドの組み合わせで、年齢を重ねても“ビッグ・イージー”なスイングを維持しています。
ツアーで培った精度と、熟練の感性が生み出すバランスの良さは、シニアゴルファーやアマチュアにとっても参考になります。
ドライバー
9°のドライバー(ZXi Diamond)を使用しており、シャフトには軽量モデルのNewton Fast Motionを選んでいます。
これは“飛び”だけでなく、コントロール性能を重視した仕様であることが伺えます。
フェアウェイウッド
3番ウッド(G430 Max 15°)も安定性高めの仕様。
トッププロでも“飛びすぎてミスに繋がる”より、“フェアウェイキープの安心感”を重視する傾向がここに見えます。
ユーティリティ
3〜5番ユーティリティ(Z U85)を置いて、そこから6番アイアンへという流れ。
長め番手をしっかりカバーする構成で、ミドル〜ロングでのコースマネジメントが明確です。
アイアン
アイアン(6–PW)も操作性と打感を重視したモデルで、ベテランらしいクラブ選びと言えます。
ウェッジ
52°, 56°, 60°という3本のウェッジ構成で、それぞれバウンス・ロフトが異なり、状況別の対応力が高いです。
パター
パターにはOdysseyのブレード系モデルを選び、グリップも太めのSuperStrokeで“安心感・ストロークの安定性”を求めています。
ボール
使用ボールはSrixon Z-STAR XV。ツアー仕様ながら“打ち手のスイングを活かす設計”という点から、やはり「クラブだけじゃなくボールも大切」という意識が伝わってきます。
グリップ
まとめ:参考にすべきクラブ哲学
アーニー・エルスの2025年10月時点でのクラブセッティングは、「安定性+打感+状況対応力」の三拍子が揃っています。
ベテランゴルファーとして、飛距離だけを追わず、“どこでどんなクラブを使うか”の選択力が反映された内容です。
ゴルファーとして参考にすべきポイントとしては:
- 長め番手のユーティリティ活用でコースマネジメントを強化
- 各番手に対して“用途別”に最適化されたクラブ設計(例:3本ウェッジ、太めグリップパター)
- 使用ボールも含めたトータルギアの統一意識


















