救済の基点とは?ゴルフ用語解説・2019年新ルール

新ルールでは、救済を受ける際にドロップできる「救済エリア」を計測する前に「救済の基点」を決定する必要があります。
この救済の基点に関するルールを正しく理解していないと重大なペナルティになることも!
今回は新ゴルフ用語である救済の基点について解説します!!

 

救済の基点とは

救済の基点(reference point of relief)とは、救済を受ける際に基点となる地点のことをいいます。

新ルールでは、救済を受けドロップする際は救済の基点を決定する必要があり、そこから1クラブまたは2クラブレングス以内の救済エリアを計測します。

救済の基点と救済エリアは、処置の方法により以下の4つのタイプに分けられます。

 

◆ドロップの仕方と再ドロップの条件についてはこちら

◆救済エリアの計測の仕方についてはこちら

 

救済のニアレストポイント

 

カート道路やカジュアルウォーターなどで無罰の救済を受けるときは、救済のニアレストポイントが救済の基点となります。

この場合、救済の基点からホールに近づかない1クラブレングス以内で、完全な救済が受けられる範囲が救済エリアとなります。

 

後方線上の任意の地点

 

ボールがペナルティエリアの境界線を横切った地点、もしくはアンプレアブルを宣言したボールとホールを結んだ後方線上の任意の地点に救済の基点を決定することができます。

この場合、救済の基点からホールに近づかない1クラブレングス以内の範囲(大抵の場合は半円になる)が救済エリアとなります。

 

レッドペナルティエリアを横切った地点とアンプレアブルのボール

 

ボールがレッドペナルティエリアの境界線を最後に横切った地点、もしくはアンプレアブルを宣言したボールを救済の基点とした場合は、そこからホールに近づかない2クラブレングス以内の範囲が救済エリアとなります。

なお、レッドペナルティエリア(旧ラテラルウォータハザード)の対岸への救済は廃止されました!!

 

最後にプレーしたと思われる地点

 

ペナルティエリアやアンプレアブル、OBなどにより打ち直しをするときは、最後にプレーしたと思われる地点が救済の基点となります。

この場合、救済の基点からホールに近づかない1クラブレングス以内の範囲(大抵の場合は半円になる)が救済エリアとなります。

なお、ティーショットの場合はティーアップすることができます。

 

新ルールの注意点

 

これまでのルールでは、後方線上の地点、もしくは最後にプレーした地点にドロップするときは、1クラブレングス以内の救済エリアを計測していなかったので、ティーなどでマークすることはありませんでした。

新ルールでは、救済の基点を決定し救済エリアを計測しますが、そこで注意してほしいのが、救済の基点をティーなどで示すということです。

これを怠った場合は、ボールをドロップし、着地した地点が救済の基点となると定められています。

つまり、少しでも前に転がった場合は救済エリアから出たことになり、再ドロップしなければならないのですが、これに気付かずにプレーを続けた場合はペナルティとして2打罰が科せられます。

このような事態を避けるために、救済の基点と救済エリアは必ずティーやコインで示すようにしましょう!!

 

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まとめ

 

新ルールでは、救済を受けドロップする際は、必ず救済の基点と救済エリアを決定します。

新ルールを正しく理解し、ペナルティが科せられることがないように注意しましょう!

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