ゴルフのレッスン動画などを見ると「手を使わずにボディターンで・・」などとよく言われていますね。
しかし、スイングの基本がしっかり出来ていない初心者がボディターンで打とうとすると、振り遅れてスライスになってしまします!
今回は、そんな初心者の方でもボディターンスイングをマスターできるように、基本中の基本から5つのステップに分けて練習方法やドリルを紹介します!
Contents
ボディターンスイングって?
ボディターンスイングとは、文字通り体のターンでスイングすることです。
逆に、体を使わずに手だけでスイングすることを「手打ち」といいます。
この手打ちでは、腕の力しかボールに伝えることが出来ないため飛距離が出ません。
また、フェースの開閉が大きくなるため方向性も安定しません!
それに対してボディターンスイングは、体全体の力をボールに伝えることが出来るため、手打ちに比べて格段に飛距離が伸びます!
また、スイング軌道も安定し、フェースの開閉も最小限に抑えられるため方向性が安定します!
ゴルフ上達のためにはボディターンスイングをマスターすることが必須条件になります!
初心者はなんでスライスする?
初心者の方がボディターンだけでスイングすると、必ずと言っていいほどスライスになります。
このスライスの原因は、ヘッドが遅れてきてフェースが開くことにあります。
では、何故ヘッドが遅れてフェースが開くのでしょうか?
それは、腕を使っていないからです!!
「腕を使わずにボディターンで・・」と言われていますが、実際は腕を全く使っていないという訳ではありません。
プロや上級者の方は、ヘッドをスクエアに戻すための腕の動きが無意識のうちに出来ているんです!
腕を使い過ぎると球筋が安定せず、色々なミスが出てしまうため「腕を使わずに・・」と表現しているんです!
しかし、今回はそんな初心者のために、基本中の基本から5つのステップに分けてボディターンスイングを解説していきますのでご安心ください!!
ボディターンをマスターするための5ステップ
では、早速ボディターンスイングを5つのステップに分けて解説していきます。
とても参考になる動画がありましたので、各ステップ毎の練習方法やチェックポイントを動画と一緒にご覧ください!
STEP1:手首を使わない
STEP1では、クラブを短く持ち、グリップと左手首の間にできる三角形の隙間にボールを挟んでの練習です。
ボールを挟んだまま、バックスイングでシャフトが地面と水平、フォローでもシャフトが地面と水平になるところまでスイングをします。
実際にやってみると意外と難しいので、最初はボールを打たずに素振りで練習することをおすすめします。
慣れてきたら、低めにティーアップしたボールを打って練習しましょう!
STEP1でのチェックポイントは以下の3つです。
- バックスイングを手だけで上げたり、すぐにコックを使っていないか
- トップからインパクトにかけては、ヘッドの重さに負けて振り遅れていないか
- フォロースルーでは、体を止めて腕だけで振っていないか
ボディターンスイングの基本になりますので、出来るようになるまで何度も繰り返し練習しましょう!
ボールを落とさずに打てるようになったらSTEP2に進みましょう!
STEP2:体の回転でクラブを振る
STEP2では、アライメントスティックを使用しての練習です。
アライメントスティックは、プロゴルファーが練習で使用しているのをよく見ると思いますが、アドレスやスイングのチェックに役立つ便利なアイテムです。
1本1,000円前後と格安で購入できますので、数本持っていてもいいかもしれませんね!
今回は、左腰にアライメントスティックが当たるようにクラブと一緒に束ねて持ち、STEP1と同じ振り幅で、スイング中に左腰からアライメントスティックが外れないようボールを打っていきます。
遠くに飛ばそうとする必要はありません!
7番や9番アイアンでアプローチをする感覚で練習しましょう!
STEP1よりも体の回転でグラブを振る感覚が身につくと思います!
STEP2でのチェックポイントは以下の2つです。
- スイング中、スティックが一定の圧力で左腰に当たっているか
- しっかりボールをミートし、ストレートボールが打てているか
この練習はボディーターンを身につける上でとても重要になりますので、何度も繰り返し練習し、体の回転でボールを打つ感覚を身につけましょう!
違和感なくボールが打てるようになったらSTEP3に進みましょう!
STEP3:ハーフスイング
STEP3では、肩から肩のハーフスイングで練習します。
STEP2と同じようにスティックが左腰に当たるように持ちます。
バックスイングでシャフトが地面と平行になるまでは同じですが、そこからコックを使って左腕が地面と水平になるところまで上げていき、トップの形を作ります。
動画ではシャローに打つためにここからクラブを後ろに倒すと解説していますが、これはかなり難しいので、初心者の方などは意識しなくていいと思います。
トップからは腰を回していき、手元が右太ももの前に来た時にはスティックが左腰に当たるように振っていきましょう!
ここからは、STEP2と同じように一定の圧力でスティックが左腰に当たりながらインパクト、フォローと体の回転で振っていきましょう!
この練習も飛ばそうとする必要はないので、7番アイアンで50ヤードを目安に練習しましょう!
STEP3でのチェックポイントは以下の6つです。
- バックスイングのシャフトが地面と水平になるところで、スティックが腰から外れていないか
- トップで右肘が下を向いていて、曲がりすぎていないか
- トップでシャフトがボールの後方を指しているか
- 下半身リードで振っていき、手元が右太ももの前に来た時にスティックが左腰に当たっているか
- インパクトからフォローにかけて、スティックが一定の圧力で左腰に当たっているか
- フォローのシャフトが地面と水平になるところで、リーディングエッジが前傾と同じ角度になっているか
チェックポイントが多く難しいとは思いますが、ハーフスイングでの練習はとても効果的です。
これが出来るようになればフルスイングまでもう少し!
ストレートボールで真っすぐ打ち出すことが出来るようになったらSTEP4に進みましょう!
STEP4:正しいインパクト
STEP4では、ヘッドカバーを使って正しいインパクトの形を身につける練習です。
動画で解説されているように、右肘が伸びたインパクトではボールに体の力を伝えることが出来ません!
右肘が曲がった正しいインパクトを身につけるために、右脇にヘッドカバーを挟んで練習します。
ヘッドカバーが落ちない程度のハーフスイングでボールを打ってみましょう!
インパクトの前にヘッドカバーが落ちてしまう方は、右肘が伸びてしまっているということです。
STEP3までの練習を意識してやってみましょう!
チェックポイントは以下の2つです。
- ヘッドカバーを落とさずに振り抜けているか
- 右肘が右肋骨の前で折れた状態でインパクトを迎えているか
STEP4と同じように、ストレートボールで真っすぐ打ち出すことが出来るようになったら最後のSTEP5に進みましょう!
STEP5:フルスイング
まずはこちらの動画をご覧ください。
スローで見ると、体と一体でクラブを上げていき、インパクト以降も体が回り続けていて、腕ではなく体の回転で振っているのがよくわかると思います。
このようにドライバーのフルスイングでも、腕を使わずボディーターンで打っているんです!
そのことを踏まえて、STEP5ではフルスイングでボールを打ってみましょう!
といっても、いきなりフルスイングで打つのではなく、最初はスティックやヘッドカバーを使わずにハーフスイング、スリークォータースイング、フルスイングというように今までの練習を意識しながら徐々にスイングを大きくしていきます!
上手く打てなければSTEP3や4に戻るなどして繰り返し練習しましょう!
チェックポイントは1つ!
ボディターンで打てているか
です!
スティックなどを使わない分、自分ではわかりにくいと思うので、スマホで動画を撮るなどしてチェックしてみましょう!
まとめ
今回はボディターンで打つ練習方法を5つのステップに分けて紹介させていただきました。
このボディターンスイングでウェッジからドライバーまで打てるようになれば、飛距離も方向性も今までより格段に良くなっていると思います。
また、「腕を使わずにボディターンで・・」という言葉の意味もわかるようになっていると思います。
最後に、フルスイングばかりで練習していると調子を崩してしまうことがあります。
そのため、STEP1~4までの練習もするようにし、日頃からスイングの細かい部分をチェックする習慣をつけましょう!